攘夷派一党が奮戦するは、港。一番隊率いて総悟が襲い…かかろうとしたんだよね、これが。
「おーい、にーちゃん、おらと遊ばんけ」
あのKYな偉いドラゴン、突然出現。
「うわああ、てんめー、仕事の邪魔すんじゃねえよおっ」
と声あげて抗議したのだが、偉いドラゴンの使う超能力で沖田隊長さんはドラゴンの喉元近くの空間にふわんと浮かびあがる羽目に。
「あーらら、こんな時に…」
あのでっかいお友達がきちまうとは。土方は顔を覆って、嘆かわしい、と思った。
「隊長を返せっ」
側近が足元をなぎ…はらえませんでした。刀ぽっきり折れちゃって。
「危害は加えないよーん。だってこの子、おらの友達だもーん」
「一番隊、そんなもんより、志士どもを追いつめろ、そいつは総悟が相手するから」
「了解しました」
土方の指示に一番隊、戦線に復帰。
「ちょっ、ちょっと…」
総悟は偉いドラゴンの手の中でそう言ったが。そんなこんなで船に逃げ込む志士ども。
「おい、にーちゃんら、さがってろい」
偉いドラゴンがそう言った。そして。
「ふっ」
溜息一息なのか、それとも、何なのか。それは解らない。けれど、船は木っ端微塵。
「ありゃ」
ふと見上げると、偉いドラゴン、にーっと笑った。
「あの船に逃げ込んだ奴らの命に別状ないからねー、さっさとふんじばってしまいなよ」
「そりゃどーも。岸にあがった奴らを取り押さえろっ」
総悟はそう命令した。
「偉いドラゴンさんに感謝状とメダルを進呈しておいた、小さかったかな」
「指輪にちょうどいいって喜んでやした。最強の奴もいかした指輪してるとかで」
「ふーん」
指輪ねえ。人間の首飾りサイズなんだけどねえ…。
「総悟」
「何ですかい」
「仕事の時は即刻帰ってもらいなさい」
「へーい」
でもさー、もらっちゃったんだよね、これ。真っ黒い小さな石。ドラゴンドロップというらしいが、取り出し方見て、絶望したよ、俺。吐瀉物だったんだもん…。でも大事にしないとやばそうだし。実はその真っ黒い石は召還石だと言うことを総悟は知らない。
「なんだ、それ」
「大事にしろってお友達になったお印なんだって」
「…なんか嫌な予感するんだけどな、俺」
土方の言葉に総悟は流石に顔をひきつらせていた。
タイトルに偽りあり。